中国地方初の日本外傷学会専門医研修施設に認定されました。

 

島根大学医学部附属病院 高度外傷センター(Acute Care Surgery急性期・外傷外科学講座)は2019年度日本外傷学会専門医研修施設認定審査の申請を行い、同審査により認定をうけました。外傷専門医は、交通事故などによる重症外傷および重症多発外傷患者の生命を担保すべく、その必要性に基づき救急科、外科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、放射線科、形成外科などの基本領域の専門医取得の上にさらなる外楊の専門研修を受け、より高度な知識と技能を習得したサブスペシャリティ領域の専門医です。本専門医を取得するには、高度な外傷診療修練が実施できると学会が認定した施設において一 定の期間修練を行うことが義務づけられています。

日本外傷学会専門医研修施設は、外傷専門医が修練するにふさわしい環境として、以下の基準を満たすことが条件とされています。その条件は、1、日本外傷データバンクヘAIS (Abbreviated injury scale) 3以上の重症外傷症例を年間 50例以上,2、ISS (injury severity score) 16以上の重症多発外傷症例を年間25例以上、3 年間に亘り登録し、3、外傷専門医を一 人以上常勤として配置していることが必須要件とされています。

当院は 、これらの条件を満たし専門医修練にふさわしい施設と認定されたものです。本認定施設は現在82施設が認定を受けているにすぎません。今回、当院は中国地区で初めて同認定施設として認定を受けました。本認定を受けたことは、地域の外傷専門医育成のための中核施設としての役割を期待されているものと考えています。当院高度外傷センタ ー では高度な外傷診療を実践できる外傷医を全国から受け入れ専門医修練を進めて参ります。

認定証